稔の時を迎えて

古代米の稲穂

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吉備路をのんびりゆったり

                      尾崎 杏子

 

国分寺の五重の塔の回りに

古代米の赤い稲穂のさざ波が広がる吉備路

 

ぼんやり時を忘れていると

五重の塔が夕映えに染まりはじめ

空には夕月も

古(いにしえ)にタイムスリップしたかのよう

 

通りすぎるだけだった故郷

吉備路にのんびり ゆったり逗留したら

せかせかした都会のリズムを忘れ

まあるい心の私がいる

 

 

| 木曜会(編集委員) | 00:05 | comments(0) | - | ↑TOP
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敬老の日に

         北上太郎

 

何度か仕事を探してみたが

この年齢(とし)になると

世間は とんと 当てにしていない

 

あきらめて

今は 年金生活の真っ只中

 

今こそ と 思って

若い日の夢を追い続ける 俺

気がつけば

月日に せつかれていたり

 

今日は 敬老の日

市から招待があったのでは?

と 女房に聞けば

まだ そんな年齢になっていません

と いう

 

なんだか 余裕が出来た思いに

なっている

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折り鶴ランを育てて

              渡辺寿美子

 

たてじまの葉が伸びる

葉と葉の間から 茎がでてくる

伸びた茎に 小さな葉の噴水

噴水の裏でひっそり開く象牙色の花

伸びてきた別の茎

 

日々変化していく折り鶴ランに

いつのまにか魅せられていた私

 

軒先に吊して

大事に育てていた(かあ)さん

 

折り鶴ランの小さな苗を育てて

ようやく

なき姑さんの喜びが

見えてきた

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涼しいサービス

           黒澤弓子

 

見えないけれど 確かにいる

コオロギ

 

お店の壁の中?

大きな冷蔵庫の奥?

私が立っている床の下?

 

‟いらっしゃいませ 外は暑いでしょう‟

と 透き通ったテノールで

コロコロ・・・と鳴いている

 

まだ夏の暑さが残る中

汗を拭き拭き 入って来るお客様

 

一足早い 秋のサービスです

涼んで行って下さいな

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雀の来訪

     上原美代子

 

郊外の病院に放射線治療で入院

四階の窓際

 

雀の集団が群れになって飛んでくる

話しているの? 

歌っているの?

わからないがそうぞうしい

 

パッと飛んで来て

隣の屋根の棟に一列に並ぶ

小学校の一年生のように行儀よく

みんな同じ方向を向いて囀っている

 

入院生活の退屈を

しばし まぎらわせてくれる

| 木曜会会員 | 00:02 | comments(0) | - | ↑TOP
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投票

        小川ひろを

 

ふる里での20

投票に行った

市議会や県議会議員 市長に県知事

 

都会での50余年

投票を重ねた

区議会や都議会議員 区長や都知事など

 

年を重ねても

投票を欠かさない

 

投票に行かない 投票しないは

不戦敗だと思っている

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記憶をたどり

             中尾寿満子

 

「よもぎ入りおやきの作り方教えて」

妹からの電話

 

母はよもぎを摘んで帰ると

すぐゆがいて アクを抜き

小さく刻んで小麦粉に混ぜ

ゆっくり練って手の平で丸めた

 

こげ色がつくまで ゆっくり焼き

あつ あつ おやきを食べるのは

弟妹五人並んで いつも縁側だった

 

母が亡くなって六十七年

妹の電話に記憶をたどりながら

想い出のおやきの味へと つないでいく

| 木曜会会員 | 00:00 | comments(0) | - | ↑TOP
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切なくて

     西脇たみ恵

 

呟きを零すように

萩の花が零れる

 

風の戯れに身を委ね

季節のうつろいに漂う

 

通り過ぎる者を

振り向かせる萩

 

ささやく声は小さくて

聞きとることが出来ない

 

美しいと言うより儚い

悲しいと言うより切ない

| 木曜会(編集委員) | 00:00 | comments(0) | - | ↑TOP
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こわいものなしだぞ!

ラーテル

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