月見草

     三輪アイ子

 

月見草の咲く

川辺の土手を歩きながら

不意に 五歳の娘が聞いた

「ねえ お母さんも何時か死ぬの?」

 

足をとめ 息をのんで

私は言った

「そうねえ ずっと ずっと

ずうっと先のことよ」

 

何を思っていたのだろう

うつむいた娘の足もとに

月見草がゆれていた

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りおちゃん

     中村重一

 

りおちゃん ひとりで はってます

おててと あんよで はってます

おなかも つかって はってます

ぱたぱた ぱたぱた はってます

 

りおちゃん ひとつに なりました

おててを ふりふり あるきます

あんよが あんよを おいかけて

とことこ とことこ あるきます

 

りおちゃん こんどは おどります

おしりを ふりふり おどります

リズムに あわせて おどります

ぴっとこ ぴっとこ おどります

 

ぱたぱた ぽたぱた ぱったぱた

とことこ とことこ とっことこ

ぴっとこ ぴっとこ ぴっとこと

 

 調子よく、楽しんで書いておいでですね。

けれど、1節で這っていたのが、2節では一つになって

歩き出し、3節では踊っています。一つの作品の中で

こんなに素早く成長しては、読むほうはついていけませんよ。

這ってます…というのも、地面を這いまわる虫のようで

感心しません。この作品は、ハイハイだけに絞りましょう。

 

りおちゃん

          中村重一

 

りおちゃん はいはい しています

おててと あんよで ふんばって

おなかも つかって はいはい はいはい

じょうずに はいはい しています

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あんよとおてて

       なかむらしげかず

 

りおちゃん ひとりで あるきます

おしりを ふりふり あるきます

あんよが あんよを おいこして

とことこ とことこ あるきます

 

りおちゃん またまた あるきます

おててを ふりふり あるきます

おててが おててを おいこして

とんとこ とんとこ あるきます 

 

りおちゃん こんどは とまります

おんがく きいては ひざまげて

ひょうし あわせて てをふって

ぴっとこ ぴっとこ おどります

 

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子
………………………………………………………………………………

  昨年の5月にお孫さんがお生まれのよし、お誕生日を超えて

歩けるようになったのですね。可愛い様子を、よくスケッチして

おいでです。けれど、あんよがあんよを追い越して・・・では

転んでしまうのではないでしょうか。

あんよが上手…という使い方では、歩くことが上手の意味ですね。

「あし」 と 「あんよ」 ちょっと紛らわしく思いました。

 

りおちゃん ひとりで あるきます

おしりを ふりふり あるきます

ひだりの あしを まえへ

みぎの あしを まえへ

とことこ とことこ あるきます

 

平凡な表現になりますが、こういうことではないかと思います。

題は「りおちゃんが あるく」ということにして、再考してみては

いかがでしょうか。

| 木曜会会員(コメント) | 20:54 | comments(0) | - | ↑TOP
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少年と医者
                   中村重一

 

診療時間も終わりに近い頃、病院の待合室

に入る。待っている人は五,六人。

突然、少年の絶叫が聞こえてきた。

 いやだ  

 いやだ いやだ いやだ

 いやだといったら いやなんだ

 やめろ 

 やめろ やめろ やめろ

 やめろというのが わからないのか

 やめろーーーーつ

 

 よ〜し おわった

 よく がんばったね

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………
 診療室での風景。よくスケッチされています。

けれど、これが詩かというと、ちょっと疑問です。

この作品なりに、形を整えてみました。

 

少年と医者

         中村重一

 

診療時間も終わりに近い頃

病院の待合室に入る

待っていたのは五 六人

突然 少年の絶叫が聞こえてきた 

 いやだ  

 いやだ いやだ いやだ

 いやだといったら いやなんだ

 やめろ 

 やめろ やめろ やめろ

 やめろというのが わからないのか

 やめろーーーーつ

 

冷静だが 温かみのある

医者の声 

よ〜し おわった

 よく がんばったね

 

   

 

| 木曜会会員(コメント) | 00:21 | comments(0) | - | ↑TOP
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うちのあかちゃん
                    中村重一

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど いろいろするよ

おなかとてあしで はいはいする

はいはいしながら どこにもいく

ときどき くびあげ にっこにこ

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど いろいろするよ

つくえ みつけて はやいはやい

かどに つかまって たちあがる

ぴっとこ ひざまげ にっこにこ

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど いろいろするよ

かべを つたわって よこあるき

つたわり つかれて ぺったんこ

ぺったん すわって  にっこにこ

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………
 中村さんには、昨年ひ孫さんが生まれられたそうで

またこどものうたのモデルが増えたということですね。

おめでとうございます。そのひ孫さんの為にも、どんどん

書いていらしてください。

今回の作品、どの節も1行目と2行目が同じです。

もう少し、違ったものを考えるといいですね。

それに、2節があまり面白くないので、2節はカット

しましょう。

題は、「うちの赤ちゃん」より、「まだゼロさい」の

ほうが、これからもいろいろ書けるでしょう。

 

まだゼロさい

           中村重一

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど 

おなかとてあしで はいはいする

はいはいしながら

ときどき くびあげ にっこにこ

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど 

かべを つたって よこあるき

あるき つかれて 

ぺったん すわって  にっこにこ

  

| 木曜会会員(コメント) | 21:13 | comments(0) | - | ↑TOP
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ぼくらのちきゅう
             中村重一

 

こうげんにすわって うみをみる

ひろがるうみと はてしないそら

すいへいせんの まるみをみよう

つらなるうみは ぼくらのちきゅう

 

こうげんにねころび そらをみる

はれたあおぞら きらめくひかり 

しろいうきぐも さえずることり

みそらにひとつ ぼくらのちきゅう

 

こうげんにふして じめんをだく

からだをささえる たしかなつち

いのちをそだてる ははなるだいち

かけがえのない ぼくらのちきゅう

 

ちきゅうは かこのあずかりもの

ちきゅうは みらいにおくるもの

 

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………

 高原に座って海を見る…素晴らしい眺めでしょう。

私も水平線が好きで、よく飽きずに眺めていたものです。

1節は頷けるのですが、2節や3節は高原が生きていないと

思います。

2節は野原に寝転んで空を見る…でも同じです。

3節は野原に寝そべって地面を抱く…でもいいですね。

みんな平仮名で書いておいでで、幼いこども向けと

思われますが、御空に…とか、伏して…とか、母なる大地

など、子供向けの表現になっていないところも気になります。

ちきゅうは かこのあずかりもの…のところは

ちきゅうは かこからのあずかりもの…となるところでしょう。

| 木曜会会員(コメント) | 00:01 | comments(0) | - | ↑TOP
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あかちゃんとぼく
 

          中村重一

 

あかちゃんが あくびした

あくびした

あかちゃんが あくびした

かわいい かわいい あくびした

 

あかちゃんが くしゃみした

くしゃみした

あかちゃんが くしゃみした

くしゃみして おどろいた

 

あかちゃんが わらった

わらった

あかちゃんが わらった

てとあしも わらってた

 

あかちゃんが なきだした

なきだした

あかちゃんが なきだした

なんでないて いるのかな

 

おなかがすいて なくのかな

きもちわるくて なくのかな

ねてるのいやで なくのかな

なんで なんで なくのかな

 

おかあさん ちょっと きて

はやく はやく はやくきて

 


………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子
………………………………………………………………………………
 赤ちゃんのかわいさ。なにをしても可愛いですね。

沢山書いておいでですけど、同じことの繰り返しが多すぎますよ。

作曲の人が曲の都合で繰り返すことがありますが、詩だけを見た
場合、
それがうるさくなっていてはこまります。

後半が泣くことだけにこだわっておいでなのも気になります。

むしろその前で止めたほうが、印象に残るでしょう。

 

あかちゃんとぼく

         中村重一

 

あかちゃんが あくびした

あくびした

かわいい かわいい あくびした

 

あかちゃんが くしゃみした

くしゃみした

くしゃみして おどろいた

 

あかちゃんが わらった

わらった

あやした ぼくみて わらった

 

| 木曜会会員(コメント) | 00:00 | comments(0) | - | ↑TOP
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おはなばたけのおさんぽ
                 中村重一

 

おはなばたけの おはなたち

あかいぼうしの おはなたち

おててつないで まえをみて

リズムにのって いちにさん

おひさまうらら はるのそら

 

 

おはなばたけの おはなたち

しろいぼうしの おはなたち

おててつないで まわりみて

みんなえがおで こんにちは

かぜはそよそよ はるのかぜ

 

おはなばたけの おはなたち

あおいぼうしの おはなたち

おててつないで バスをみて

かたてふりふり さようなら

ことりぴいちく はるのうた

 

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………

 やっと春らしい陽気になりましたね。新緑がきれいで

空気もさわやかです。お散歩が楽しい季節ですね。

 さて、この作品ですが、お花がお手手をつないで歩くのは

おかしいですよ。お手手つないで歩くのは子供達でしょう。

同じことの繰り返しばかりではつまりませんので、いろいろ

工夫して変化をつけましょう。


おはなばたけのおさんぽ

 

              
中村重一

 

おはなばたけの おはなたち

あかいぼうしの おはなたち

おててつないで ともだちと

おはなをみながら あるいてく

おひさまうらら はるのそら

 

 

おはなばたけの おはなたち

しろいぼうしの おはなたち

どのはなみても かわいくて

みんなにえがおで こんにちは

かぜはそよそよ はるのかぜ

 

おはなばたけの おはなたち

あおいぼうしの おはなたち

かえるじかんが すぐにきて

ざんねんだけど さようなら

ことりぴいちく はるのうた

 

| 木曜会会員(コメント) | 16:02 | comments(0) | - | ↑TOP
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すっぽんぽんのうた
                    中村重一

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

おふろを あがって すっぽんぽん

タオルで おいかけ すっぽんぽん

わらって にげるよ すっぽんぽん

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

トイレを おわって すっぽんぽん

パンツは いやいや すっぽんぽん

わらって にげるよ すっぽんぽん

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

かるいぞ かるいぞ はだかんぼう

おもいの おもいの だいっきらい

わらって にげるよ すっぽんぽん

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………

 暖かくなって、赤ちゃんもはだかんぼうが

うれしくなる季節ですね。

この作品は、お母さんの方から見て書いておいでと

思うので、そのように統一してみました。

3節は同じことの繰り返しになっているので

カットしました。

 

すっぽんぽんのうた

           中村重一

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん 

おふろを あがって すっぽんぽん

タオルを もって おいかければ

わらって にげるよ すっぽんぽん

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

トイレを おわって すっぽんぽん

パンツは いやいや いらないと

わらって にげるよ すっぽんぽん

 

あかちゃん だいすき すっぽんぽん

あかちゃん だいすき すっぽんぽん 

 

 

 

 

 

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のはらにねころんで
                   中村重一

 

のはらに ねころんで そらをみる

あおい あおい いろが いっぱい

しろい しろい くもが ながれる

ちきゅうを ずっととりまくように

 

のはらに ねころんで ころがって

もろてをひろげて ちきゅうをだく

つちがにおう くさや きもにおう

ちきゅうが ぼくを ささえている

 

のはらに ねころんで めをとじる

かぜが なでていく ほほを てを

くさにも はなにも むしたちにも

かぜが ふいて とおりすぎていく

 

みんなが くうきを すっている

おんなじ くうきを すっている

 

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………

 今は冬。雪の風景の中にあっては想像しにくいですね。

この作品に歌われているのは、4月か5月ごろでしょうか。

1節は、のはらに ねころんで そらをみる

とあって、上向きにねころんでいます。

2節は、のはらに ねころんで ころがって

もろてをひろげて ちきゅうをだく

こうなると、ねころんで、うつ伏せになっています。

3節は、のはらに ねころんで めをとじる

かぜが なでていく ほほを てを

これは、また上向きですね。このあたり、上、上、下と

整理すると、読者の視線を素直に導くことが出来ますよ。

 

のはらにねころんで

            中村重一

 

のはらに ねころんで そらをみる

あおい あおい ひろがりの なかを

しろい しろい くもが ながれる

ちきゅうを ずっと めぐるように

 

のはらに ねころんで めをとじる

かぜが  ほほや てを なでていく

くさにも はなにも むしたちにも

かぜが ふれて とおりすぎていく

 

のはらに ねころんで ちきゅうをだく

つちや おいしげる くさがにおう

ぼくを ささえている ちきゅう

いきている なにもかもが したわしい

 

 

みんなが くうきを すっている

おんなじ くうきを すっている

 

 

 

 

 

| 木曜会会員(コメント) | 00:04 | comments(0) | - | ↑TOP
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