オルガン

      大野悦子

 

小学三年生の夏休みに

オルガンが届いた

日曜日の朝 

伯父さんの軽トラに乗って

やって来た

 

「ド」の鍵盤に赤いシール

いとこの淳ちゃんが貼ったシールだ

 

ねこふんじゃった 

ねこふんじゃった・・・

 

歌いながら弾き始めたら

新聞を読んでいたおとうさんが教えてくれた

このオルガンは

私で三代目だって

 

待ち遠しくてうれしくて

きのうは

一晩中夢の中で弾いていた

 

今日から私のもの

窓ぎわに迎え入れた

いちばん明るい場所へ

 

       木曜手帖 平成三〇年七月

*コメント

いいですね。すごい上達ぶりに驚いています。

ちょっと手を入れると、更によくなりますよ。

 

オルガンが届いた

          大野悦子

 

小学三年生の夏休み

日曜日の朝 

オルガンが届くという

待ち遠しくてうれしくて

きのうは

一晩中夢の中で弾いていた

 

オルガンは

伯父さんの軽トラックに乗って

やって来た

 

「ド」の鍵盤に赤いシール

いとこの淳ちゃんが貼ったシールだ

 

ねこふんじゃった 

ねこふんじゃった・・・

 

歌いながら弾き始めたら

新聞を読んでいたおとうさんが教えてくれた

このオルガンは

私で三代目だって

 

今日から私のもの

窓ぎわに迎え入れた

いちばん明るい場所へ

 

題は「オルガン」だけでなく、「オルガンが届いた」に。

昨日のことは、今日より以前のことですので、時間的な

流れとして5節に置くのは疑問です。そこで1節に

うたいこみました。

「軽トラ」は詩では、きちんと「軽トラック」と

したほうがいいと思います。

| 木曜会会員(コメント) | 18:57 | comments(0) | - | ↑TOP
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自己紹介

     大野悦子

 

ぼくはめだか組です

一歳五か月です

ママと

ママのおかあさんにそっくりです

お気に入りのタオルがあります

機嫌がなおる魔法のタオルです

歌が聞こえると

からだが自然に動きだします

好き嫌いありません

真っ赤な顔で

ウンチをします

眠くなったらどこでも寝ます

 

ママは四月からお仕事に戻ります

だから

幼稚園に入園しました

となりの子が泣くと

ぼくもつられて泣きます

「おおのあおいくん」と呼ばれたら

返事をして手をあげる

まだ できません

おかあさん指で「一歳」も

むずかしいです

 

ぼくはめだか組で

おかあさんのお迎えを待っています

 

           木曜手帖  平成三〇年五月

*コメント

一歳五か月のぼくの自己紹介。どこのお子さんもあまり変わりないようですね。

 おなまえは?

 自己紹介なら「僕は○○です。一歳五か月です」で始まるのではないでしょうか。

そしてもっと自己紹介として、あなたのお子さんの特徴をしっかり書き込みましょう。

幼稚園に入ってからのことはまた別の作品にして「ぼくは一歳五か月です。めだか組です」

で書き始めて、幼稚園でのお子さんのことを書いてみましょう。

もっともっとしっかりスケッチするといいですね。

「ぼくはめだかぐみ」なんて題も面白いかもしれませんね。

                          宮中雲子

| 木曜会会員(コメント) | 21:34 | comments(0) | - | ↑TOP
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まさえさんと孫

         大野悦子

 

立ち話をしている私たちの輪の中で

かんた君は立ち上がった

「きょう まさえさんのおたんじょうび」

「さんじゅうごさい」

空に向かって叫んだ

 

 誕生日の朝

「まさえさん なんさい」

無邪気な問いかけに

ほうれん草のスムージーといっしょに

七五歳を飲み込んで

まさえさんは

「さんじゅうごさい」に若返った・・・

 

まさえさんの可愛いうそに

私たちは聞こえないふりをして

拍手を送った

足もとには

砂でこさえたまるいケーキ

葉っぱのローソクも飾って

 

かんた君は

おばあちゃんのことを

「まさえさん」と呼んで

おとうさんとおかあさんの帰りを

待っている

 

*コメント

これまでにも書かれたことがおありか

2節の後半、

 

無邪気な問いかけに

ほうれん草のスムージーといっしょに

七五歳を飲み込んで

まさえさんは

「さんじゅうごさい」に若返った・・・

 

ここはいいですね。しかし、かんた君が35歳と言っているのは

どこからきているのでしょうか。

 

1節、立ち話をしている私たちとは誰のことでしょうか。

 

私たちの、私とは?

 

登場人物は、なるべく少なくしたほうがいいと思います。

うたわれているのはいつか、場面の設定もはっきりさせましょう。

                      宮中雲子

 

| 木曜会会員(コメント) | 23:02 | comments(0) | - | ↑TOP
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月見草

     三輪アイ子

 

月見草の咲く

川辺の土手を歩きながら

不意に 五歳の娘が聞いた

「ねえ お母さんも何時か死ぬの?」

 

足をとめ 息をのんで

私は言った

「そうねえ ずっと ずっと

ずうっと先のことよ」

 

何を思っていたのだろう

うつむいた娘の足もとに

月見草がゆれていた

| 木曜会会員(コメント) | 00:03 | comments(0) | - | ↑TOP
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りおちゃん

     中村重一

 

りおちゃん ひとりで はってます

おててと あんよで はってます

おなかも つかって はってます

ぱたぱた ぱたぱた はってます

 

りおちゃん ひとつに なりました

おててを ふりふり あるきます

あんよが あんよを おいかけて

とことこ とことこ あるきます

 

りおちゃん こんどは おどります

おしりを ふりふり おどります

リズムに あわせて おどります

ぴっとこ ぴっとこ おどります

 

ぱたぱた ぽたぱた ぱったぱた

とことこ とことこ とっことこ

ぴっとこ ぴっとこ ぴっとこと

 

 調子よく、楽しんで書いておいでですね。

けれど、1節で這っていたのが、2節では一つになって

歩き出し、3節では踊っています。一つの作品の中で

こんなに素早く成長しては、読むほうはついていけませんよ。

這ってます…というのも、地面を這いまわる虫のようで

感心しません。この作品は、ハイハイだけに絞りましょう。

 

りおちゃん

          中村重一

 

りおちゃん はいはい しています

おててと あんよで ふんばって

おなかも つかって はいはい はいはい

じょうずに はいはい しています

| 木曜会会員(コメント) | 00:02 | comments(0) | - | ↑TOP
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あんよとおてて

       なかむらしげかず

 

りおちゃん ひとりで あるきます

おしりを ふりふり あるきます

あんよが あんよを おいこして

とことこ とことこ あるきます

 

りおちゃん またまた あるきます

おててを ふりふり あるきます

おててが おててを おいこして

とんとこ とんとこ あるきます 

 

りおちゃん こんどは とまります

おんがく きいては ひざまげて

ひょうし あわせて てをふって

ぴっとこ ぴっとこ おどります

 

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子
………………………………………………………………………………

  昨年の5月にお孫さんがお生まれのよし、お誕生日を超えて

歩けるようになったのですね。可愛い様子を、よくスケッチして

おいでです。けれど、あんよがあんよを追い越して・・・では

転んでしまうのではないでしょうか。

あんよが上手…という使い方では、歩くことが上手の意味ですね。

「あし」 と 「あんよ」 ちょっと紛らわしく思いました。

 

りおちゃん ひとりで あるきます

おしりを ふりふり あるきます

ひだりの あしを まえへ

みぎの あしを まえへ

とことこ とことこ あるきます

 

平凡な表現になりますが、こういうことではないかと思います。

題は「りおちゃんが あるく」ということにして、再考してみては

いかがでしょうか。

| 木曜会会員(コメント) | 20:54 | comments(0) | - | ↑TOP
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少年と医者
                   中村重一

 

診療時間も終わりに近い頃、病院の待合室

に入る。待っている人は五,六人。

突然、少年の絶叫が聞こえてきた。

 いやだ  

 いやだ いやだ いやだ

 いやだといったら いやなんだ

 やめろ 

 やめろ やめろ やめろ

 やめろというのが わからないのか

 やめろーーーーつ

 

 よ〜し おわった

 よく がんばったね

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………
 診療室での風景。よくスケッチされています。

けれど、これが詩かというと、ちょっと疑問です。

この作品なりに、形を整えてみました。

 

少年と医者

         中村重一

 

診療時間も終わりに近い頃

病院の待合室に入る

待っていたのは五 六人

突然 少年の絶叫が聞こえてきた 

 いやだ  

 いやだ いやだ いやだ

 いやだといったら いやなんだ

 やめろ 

 やめろ やめろ やめろ

 やめろというのが わからないのか

 やめろーーーーつ

 

冷静だが 温かみのある

医者の声 

よ〜し おわった

 よく がんばったね

 

   

 

| 木曜会会員(コメント) | 00:21 | comments(0) | - | ↑TOP
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うちのあかちゃん
                    中村重一

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど いろいろするよ

おなかとてあしで はいはいする

はいはいしながら どこにもいく

ときどき くびあげ にっこにこ

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど いろいろするよ

つくえ みつけて はやいはやい

かどに つかまって たちあがる

ぴっとこ ひざまげ にっこにこ

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど いろいろするよ

かべを つたわって よこあるき

つたわり つかれて ぺったんこ

ぺったん すわって  にっこにこ

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………
 中村さんには、昨年ひ孫さんが生まれられたそうで

またこどものうたのモデルが増えたということですね。

おめでとうございます。そのひ孫さんの為にも、どんどん

書いていらしてください。

今回の作品、どの節も1行目と2行目が同じです。

もう少し、違ったものを考えるといいですね。

それに、2節があまり面白くないので、2節はカット

しましょう。

題は、「うちの赤ちゃん」より、「まだゼロさい」の

ほうが、これからもいろいろ書けるでしょう。

 

まだゼロさい

           中村重一

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど 

おなかとてあしで はいはいする

はいはいしながら

ときどき くびあげ にっこにこ

 

うちのあかちゃん まだゼロさい

ゼロさいだけど 

かべを つたって よこあるき

あるき つかれて 

ぺったん すわって  にっこにこ

  

| 木曜会会員(コメント) | 21:13 | comments(0) | - | ↑TOP
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ぼくらのちきゅう
             中村重一

 

こうげんにすわって うみをみる

ひろがるうみと はてしないそら

すいへいせんの まるみをみよう

つらなるうみは ぼくらのちきゅう

 

こうげんにねころび そらをみる

はれたあおぞら きらめくひかり 

しろいうきぐも さえずることり

みそらにひとつ ぼくらのちきゅう

 

こうげんにふして じめんをだく

からだをささえる たしかなつち

いのちをそだてる ははなるだいち

かけがえのない ぼくらのちきゅう

 

ちきゅうは かこのあずかりもの

ちきゅうは みらいにおくるもの

 

………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子

………………………………………………………………………………

 高原に座って海を見る…素晴らしい眺めでしょう。

私も水平線が好きで、よく飽きずに眺めていたものです。

1節は頷けるのですが、2節や3節は高原が生きていないと

思います。

2節は野原に寝転んで空を見る…でも同じです。

3節は野原に寝そべって地面を抱く…でもいいですね。

みんな平仮名で書いておいでで、幼いこども向けと

思われますが、御空に…とか、伏して…とか、母なる大地

など、子供向けの表現になっていないところも気になります。

ちきゅうは かこのあずかりもの…のところは

ちきゅうは かこからのあずかりもの…となるところでしょう。

| 木曜会会員(コメント) | 00:01 | comments(0) | - | ↑TOP
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あかちゃんとぼく
 

          中村重一

 

あかちゃんが あくびした

あくびした

あかちゃんが あくびした

かわいい かわいい あくびした

 

あかちゃんが くしゃみした

くしゃみした

あかちゃんが くしゃみした

くしゃみして おどろいた

 

あかちゃんが わらった

わらった

あかちゃんが わらった

てとあしも わらってた

 

あかちゃんが なきだした

なきだした

あかちゃんが なきだした

なんでないて いるのかな

 

おなかがすいて なくのかな

きもちわるくて なくのかな

ねてるのいやで なくのかな

なんで なんで なくのかな

 

おかあさん ちょっと きて

はやく はやく はやくきて

 


………………………………………………………………………………
 ■ <strong>コメント</strong>  宮中雲子
………………………………………………………………………………
 赤ちゃんのかわいさ。なにをしても可愛いですね。

沢山書いておいでですけど、同じことの繰り返しが多すぎますよ。

作曲の人が曲の都合で繰り返すことがありますが、詩だけを見た
場合、
それがうるさくなっていてはこまります。

後半が泣くことだけにこだわっておいでなのも気になります。

むしろその前で止めたほうが、印象に残るでしょう。

 

あかちゃんとぼく

         中村重一

 

あかちゃんが あくびした

あくびした

かわいい かわいい あくびした

 

あかちゃんが くしゃみした

くしゃみした

くしゃみして おどろいた

 

あかちゃんが わらった

わらった

あやした ぼくみて わらった

 

| 木曜会会員(コメント) | 00:00 | comments(0) | - | ↑TOP
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