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けなげな一生
        尾崎 杏子

寒い冬の間は凛としていた葉ぼたん
冬が去り暖かくなってきて
葉ぼたんが動きだした

中心が日毎にずんずんと伸びてきて
外側の葉っぱが枯れ落ちていく

ある日 黄色い花が咲いて
もん白蝶が何度も訪ねてきた
都会の蝶はこんな所で生きのびている

見ている私の心配をよそに
卵を産みつけ それが青虫になり
堅くて不味そうな葉ぼたんを食べていた

葉ぼたんはよれよれになりながら
もん白蝶の命の引き継ぎを手伝って
けなげな一生を終えた
| 木曜会(編集委員) | 00:07 | comments(0) | - | ↑TOP
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