木曜手帖は平成18年6月発行600号で終刊となりましたが、新しく「インターネット木曜手帖」として、インターネット(ブログ)にて継続していきます。参加ご希望の方はこちらで詳細をご確認ください。
安井和美
やかましい程に鳴いていた蝉も去り
鈴虫の音もいつの間にか聴こえない
ひらひら舞う揚羽蝶の代わりに
暑さから逃れた二羽の雀が
軽やかに庭木の間で遊んでいる
日常にまみれて過ごすうち
気がつけば季節の流れはいつも
私を越えて先に行く
静かに誠実に謙虚に
生と死の季節は巡って