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母と

    渡辺真知子

 

母と話していると

いつの間にか

母の記憶の扉が開いて

私を招き入れる

 

終戦前の台湾での暮らし

部屋の間取り

庭木の様子

縁側に座る家族との語らい

 

今の記憶はおぼろげになり

私と暮らしていたことも

記憶から消えているのに

 

嬉しそうに話す

母の笑顔が消えないように

私もいつまでも

母の記憶の縁側に座り続ける

 

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