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夜の家

      西脇たみ恵

 

沼のほとりに一軒の家が建っていた

夜は一つの心象風景のように

侘しく佇んでいた

 

灯の消えた家

誰かを待っているのかもしれないのに

そこには闇が幽閉されていて

近づく者を拒絶していた

 

近道に選んだ道は

暗がり多くて

時間と恐怖を秤に賭けたことを

後悔させる

 

昼見れば情緒にあふれる家も

夜は別の顔がある

触れてはいけない顔

ぎゅっと目を閉じても家が私を見ている

| 木曜会(編集委員) | 12:02 | comments(0) | - | ↑TOP
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