<< いっしょ いっしょ | main | ゆっくりでいいから >>
バスの中から

       大野悦子

 

バスは赤信号で停車した

 

メロディーが鳴ると

歩行者はいっせいに

スクランブル交差点に繰り出した

杖を頼りに歩くおばあさんは

足早に歩く人々に追い越されても

動じない

歩いては立ち止まり

また

歩いては立ち止まる

歩行者信号が点滅を始めても

そのくり返し

 

手をつなぎたくなるような

おばあさんの歩みで

間に合うのだろうか・・・

 

つり革を持つ手に力が入った

 

バスは

おばあさんを見届けてから

ゆっくりと動き始めた

 

 

     インターネット木曜手帖

     令和二年四月

 

*コメント   宮中雲子

 やさしいまなざしが感じられて、いいですね。

大体いいのですが、メロディは鳴るというでしょうか。

ここは「メロディが流れ始めると」にしてはと思います。

いまひとつ、3節の「おばあさんの歩みで」という

ところ、「おばあさんの歩み」で区切ったほうが、

歯切れがいいですよ。

今回は、手を入れるところが少しなので、参考までに。

 

| 木曜会会員(コメント) | 20:54 | comments(0) | - | ↑TOP
bottom
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2020 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
LINKS