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蒼の叫び

      大野悦子

 

三歳の蒼はぬり絵の手をとめて

不意に何かを思い出したように

「カンキ カンキ カンキ」と

立ち上がった

あっけにとられていると

リビングの大きな窓ガラスを開けた

届かない小窓は

いすによじ登って

 

叫び声は

「開ける」という動作から

文字が浮かび上がった

コロナウイルス感染予防の「換気」だ

幼い心にも

普段と違う空気が伝わるのか・・・

もう

何日も幼稚園は休んでいる

 

五月にしては

肌寒い風を感じながら

ドラえもんの続きをぬり始めた

 

 

     インターネット木曜手帖

     令和二年六月

 

*コメント     宮中雲子

 こんな小さい人にも、コロナは強く

影響を与えているのですね。

何日も幼稚園は休んでいる  では、

蒼ちゃんが休んでいるみたいですよ。

そこで、休みが続いている  としました。

 

2節から、3節へのところ、何か欲しくて

少し言葉を補ってみました。

言葉を補ったところ、次に書いてみました。

 

もう何日も

幼稚園は休みが続いている

 

窓を開け放って

安心したのか

五月にしては

肌寒い風を感じながら

蒼はドラえもんの続きをぬり始めた

 

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